わが家には2023年春に幼児科を卒業した娘がいます。
幼児科入会にあたり練習用の鍵盤楽器の準備に悩みましたが、賃貸マンションに住んでいるためスペースや音の問題、いつまでヤマハを続けられるかわからないという事情があったのでひとまず「電子キーボード」での練習を開始しました。
この記事ではヤマハ幼児科の自宅練習で「電子キーボード」を使用するメリットデメリットや、購入の際にチェックしたい機能についてお話したいと思います。
- 自宅練習用に電子キーボードを使用するメリットとデメリット
- ヤマハ幼児科練習用の電子キーボードの選び方
- おすすめの電子キーボード
ヤマハ音楽教室の幼児科を検討されている方やお子さんの練習用鍵盤楽器を探している方の参考になれば嬉しいです
自宅練習で電子キーボード使用のメリット/デメリット
幼児科自宅練習でキーボードを使用するメリット
- レッスンで使用するエレクトーンとタッチが似ている
- 音色が選択できるので、レッスンと似た音色で練習できる
- 音量の調節ができる
- 場所を取らない
- ピアノやエレクトーンよりも価格が安いので買い替えの負担が少ない
幼児科自宅練習でキーボードを使用するデメリット
- タッチが軽いのでキーボードに慣れるとピアノが弾きづらくなる
- 1列のみなので、エレクトーンのような上下段を使用した練習ができない
幼児科では、色んな音に触れて音楽を楽しむという目的でエレクトーンを使用してレッスンを行います。
ヤマハのカリキュラムとしては幼児科2年目終了後にピアノコースかエレクトーンコースか選択するようになっており、まだ進路が決定していないご家庭ではキーボードで十分かなと思います。
娘はキーボードでの自宅練習ですが、レッスンの音色と合わせて楽しく自宅練習ができている効果か、特に問題無くレッスンを受けられています。
自宅練習用の電子キーボードの選び方
鍵盤数
練習用キーボードでも61鍵盤以上をおすすめします。
ヤマハ幼児科1年目のカリキュラムでは、前半は右手だけ/左手だけの練習ですが、後半になると両手練習(和音)が始まるのでおもちゃのキーボードや鍵盤の少ないキーボードでは対応できなくなります。
実際は54鍵盤でも足りなくはないですが、鍵盤のサイズ感や、隣で保護者の方が一緒に弾くことを考えると61鍵盤はあった方がいいと思います。
キーボードには様々な機能を兼ね備えたものも多くあり、PSR-E373という 61鍵盤 の機種では下記のように左右で同じ音で弾くことができる便利機能が備わっています。
音数の少ない簡単な曲なら二人で一緒に弾くことができるので、未就学児の自宅練習にぴったりです
YAMAHA PSR-E373 詳細はこちら
光る鍵盤機能
結論から言うと不要です。
実家に光る鍵盤のキーボードがあり娘も弾いたことがありますが、鍵盤が光って嬉しそうなのは始めだけでした。
鍵盤が光るキーボードには独自の練習機能が付いていることが多いですが、未就学児には難しすぎて使いこなすことができません。
逆に気が散ってしまうので、鍵盤が光る機能が必要かどうかで悩んでいる場合は選択肢から除外してもよいかなと個人的には思います。
光る鍵盤機能は色んな曲が楽譜なしで弾けるので私は楽しかったです。
最大同時発音数
最大同時発音数とは、一度に音の出る鍵盤数のことです。
楽器として販売されているものは問題ないと思いますが、おもちゃ屋さんなどで販売されているキーボードは最大同時発音数が少ないものもあるので注意が必要です。
最大同時発音数4音
鍵盤数や同時発音数の少ないおもちゃのキーボードやミニキーボードは音楽教室の練習用楽器としては不向きでしょう。
タッチレスポンス機能
タッチレスポンス機能とは、鍵盤を弾く強さで音が小さくなったり大きくなったりする機能です。
幼児科の練習曲ではあまり音の強弱などの指導はありませんが、キーボードだと鍵盤を弾くときに力を入れなくてもある程度の音が出てしまうので、指全体でベタベタと弾くクセが付いてしまう危険性があります。
幼児科1年目後半になるとフォルテやピアノなど強弱をつけた弾き方を練習するようになるので、キーボードで練習をするならこの機能は必要かなと思います。
娘は曲に強弱を付けながら自己陶酔していることもあります(笑
音色数
前述しましたが、ヤマハ幼児科ではレッスンでエレクトーンを使用します。
せっかく電子キーボードを購入するのならレッスンと同じ音色で練習できた方がお子さんのモチベーションもUPすると思います。
レッスンではオーケストラの音色で演奏することが多いので、ある程度音色数のある機種がおすすめです。
以下にざっくりとぷらいまりー①~④までに使用した音色をまとめたのでよかったら参考にしてみてください。
- ストリングス
- バスーン
- チェレスタ
- ホルン
- オーボエ
- トランペット
- ブラス
- バイオリン
- フルート
- クラリネット
- ハープシコード
※上記の表は、ぷらいまりーノートに記入した自分のメモを参照しているため多少異なるかもしれません。ご了承ください。
収納方法
部屋にスタンドを立てていつでも弾ける状態にしておけるのが理想ですが、わが家のようにスペース的にいつも出した状態にしておくことが難しいご家庭もあるのではないでしょうか?
わが家では、使用しないときは壁に立てかけて縦置きにしています。
ちなみに、YAMAHAのキーボードの場合は、公式サイトにこのように明記されています。
【電子キーボード】立てかけて保管することはできますか?
〈対象商品〉
PSRシリーズ/NPシリーズ/EZシリーズなどのキーボード
電子キーボードなどは立てかけて保管することが可能です。
ただし、自立させることはできませんので、楽器の底面を壁面に立てかける際は、転倒させないよう十分ご注意ください。
ほこりの付着を防ぎ、鍵盤や液晶面を保護するためにもソフトケースなどに収納して保管いただくことをおすすめします。
(中略)
※ご注意
88/73鍵盤の電子ピアノPシリーズの各機種は、立てかけて保管することはできません。
YAMAHA公式サイトより
鍵盤数が多く重量感のあるPシリーズは立てかけ不可となっていますが、YAMAHAのキーボードはおおむね可能のようです。
2-3万円代で購入できるキーボードにはあまり注意書きはありませんが、YAMAHA公式のPシリーズのように立てかけ不可と明記されている製品もありますので購入前の確認は必要かと思います。
私は学生時代に軽音楽部に所属していたのですが、それぞれ私物の鍵盤楽器は高額なキーボードやシンセサイザーも含め、全て壁に立て掛けて保管していました。
これまで特に不具合は聞いたことないのでわが家のキーボードも自己責任で立て掛け保管しています。
幼児科の自宅練習でおすすめのキーボード5選
多機能電子キーボード
あえてキーボードを購入を選ぶのであれば、レッスンで使用するエレクトーンと似たタイプの鍵盤のものがおすすめです。
YAMAHA PSR-E373
二人で一緒に弾ける「デュオ機能」が幼児のピアノ練習に嬉しい
安定のヤマハのキーボードです
鍵盤数 | 61 |
最大同時発音数 | 48 |
タッチレスポンス | ○ |
音色数 | 622 |
立てかけ保管 | 可 |
YAMAHA PSR-E360
この機種も二人で一緒に弾ける「デュオ機能」を搭載。
インテリアにマッチするオシャレなデザインが他のキーボードにない特徴です。
鍵盤数 | 61 |
最大同時発音数 | 32 |
タッチレスポンス | ○ |
音色数 | 400 |
立てかけ保管 | 可 |
より安い機種を購入したい方にはこちらもおすすめ
これまでに紹介したPSRシリーズで、PSR-E273という機種は上記2機種に搭載されているデュオ機能が搭載されて2万円以下で購入できます。※2023年1月時点
ただし、タッチレスポンス機能がありません。
最低限の機能だけあればよい&できるだけ安く購入したいという方におすすめです。
ピアノタイプ
YAMAHA NP-12B
シンプル機能でピアノに近いヤマハキーボードです。
鍵盤数 | 61 |
最大同時発音数 | 64 |
タッチレスポンス | ○ |
音色数 | 10 |
立てかけ保管 | 可 |
YAMAHA P-45B
PNシリーズより重厚感があります。
持ち運び可能な電子ピアノタイプです
鍵盤数 | 88 |
最大同時発音数 | 64 |
タッチレスポンス | – |
音色数 | 10 |
立てかけ保管 | 不可 |
まとめ
①ヤマハ音楽教室幼児科の自宅練習で電子キーボードを使用するのは可能。
ただしメリットデメリットを考慮。
②電子キーボードを購入する際は以下をチェック
- 鍵盤数は61以上(54鍵盤でも不可ではない)
- 最大同時発音数が極端に少なくないもの
- 光る鍵盤機能は不要
- タッチレスポンス機能はあると便利
- 保管方法(常設できない場合は立てかけて保管できるかどうか)を確認
本来はクラシックピアノやエレクトーンを使った自宅練習がベストだとは思います。
ただわが家の方針として楽しく音楽を学んでほしいというのが一番なので、居住環境の関係で幼児科のうちはキーボードで練習をすることを選択しました。
幼児科の自宅練習楽器で悩まれている方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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